お手紙紹介  井上常正さんと「吾住録」

2021年10月04日

お手紙紹介  井上常正さんと「吾住録」

令和3年8月 府立一商21期(昭和18年ご卒業)の井上常正さんから学校宛に「吾住録」(昭和14年3月)1冊と1通のお手紙をいただきました。

お手紙の趣旨は、井上さんが卒業された時にいただき大切に持っていた「吾住録」を学校に差し上げたい。古い時代のものですが、生徒たちに見せていただけたら幸いです、というものでした。

残念ながら、学校ではこの「吾住録」を教育資料として使うことはできないようですが、書いてあることの本質は現代とそんなに変わらないので、同窓会では現代に通用するようにリライトして活用できないか考えてみたいと思っています。

この「吾住録」は、大東亜戦争が始まって間がない時期(2年後)に作られたもののため、日本国内はまだ平常・平穏だったようです。それでも戦争が始まったというだけでも、先生方の生徒たちへの思いがいっぱい詰まった“はなむけ”の助言や励まし。その文章の節々に生徒の未来への心遣いが感じられます。

井上常正さんは今年95歳。お手紙の筆跡はしっかりして力強くお歳を感じさせません。府中の名店「青木屋の菓子」の会長の父君。

これからもご自愛いただきお元気にお過しください。